「他者の幸福や利益にも目を向ける経営： シップヘルスケアゴールディングス株式会社 古川國久氏」 「新見市出身の著名人、古川國久氏」 岡山県新見市出身の方で感銘を受けられた歴史的人物もしくは著名人をご存知ですか？と日ごろからお世話になっている方にお聞きしたところ、シップヘルスケアゴールディングス株式会社の代表取締役会長である古川國久氏の名前が挙がり、その方の本を手にすることができました。 その本のタイトルは『SHIP』です。 この『SHIP』は、シップヘルスケアゴールディングス株式会社の理念を示す4つの単語 「Sincere（誠実）」 「Humanity（人間性）」 「Innovation（革新）」 「Partnership（協力）」 の頭文字を組み合わせたものであり、創始者である古川氏が大切にしている山田方谷の教え「至誠惻怛（しせいそくだつ）」を明確に表現しています。 ちなみに、「至誠惻怛」とは、中国の哲学者・孟子（もうし）の教えに由来する言葉であり、幕末期の儒家・陽明学者である山田方谷が大切にしていた言葉です。方谷は、シップヘルスケアゴールディングス株式会社の古川氏にとっては同郷の偉人であり、この「至誠惻怛」の生き方の精神が彼の座右の銘となっています。 この本では、古川氏の幼少時代から社会人として活躍し始めたエピソードを含め、シップヘルスケアゴールディングス株式会社の理念がどのように形成されてきたのか、同社の誕生と成長の軌跡が詳細に綴られており、共感やユーザー目線を重視した経営を目指す『SHIP』の思考がわかりやすく記されています。 また、この本を読み進めると古川氏の一貫した行動には、他者への深い思いやりや共感を重視する姿勢が感じられ、利己的な思考や利益追求に固執せず、他者の幸福や利益にも目を向けることの重要性に気づかされます。 『SHIP』は、至誠惻怛という哲学のもとで築かれた成長の軌跡を通じて、私たちに共感やユーザー目線を大切にした経営の重要性を教えてくれます。そして、個人としても組織としても、より良い未来を創り上げるためのヒントや示唆を得ることができます。 利他の精神や共感、ユーザー視点を活かした経営を志向する方にとって、古川氏の人間性や経営の哲学に触れることで、自身の行動や経営のあり方について考える良い機会になると思います。そういう意味でも『SHIP』は、おすすめの一冊です。 『SHIP』を通じて、至誠惻怛の精神を体現する経営のあり方や思考を学び、それを実践することで、より良い結果や持続的な成長を実現することができるでしょう。 「義を明らかにして利を計らず」 ぜひ一読してみてください。