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デザインとは? 結構真面目に感謝を表現の本質に据えると 表現力は持続的に爆発する


大学時代(一番右が私)

建築を学び、国内外の設計事務所で10年修行の後、その学びを大学・専門学校で教員として5年間シェアし、その後、倉敷に建築デザイン事務所を立上げ、日々奮闘している男のデザイン話。

新年を迎えるに際し、これまでを振り返る

「一流を目指すなら一流を知れ」「分からないというな!」「非凡であれ!」が大学時代の当時の師匠の口癖でしたが、それらは自分にとっての「隠れ座右の銘」で、この世は全て自分との闘いだと思い、孤独でストイックな時間を費やしてきたように思う。

一流を知ろうとする過程で一流になれる人、なれない人の違いも自分なりに整理できたように思い、修行を終わらせましたが、今はそれらを実践に変える段階で、これまで自分が一流だと思っていたことが、必ずしも幸せを掴むことと直結していないことに気づき始めた。 そういう意味では、生きる目的は幸せになるためだと感じるようになったのは、ごく最近の話です。

幸せになることは、周りを幸せにしてきた結果だと感じる機会が増える中で、身近な人を幸せにできていない自分を知るわけです。家族含めて、多くの人にサポートされながらここまでたどり着いているにもかかわらず、「孤独でストイックな時間を費やしてきた」なんて今では言えません。

これまで、専門分野である建築やデザインが、人のため、地域社会のためという思いでやってきたことに、多少の成果を感じていましたが、それでは成果は望めません。 ここからは、成果を出していくデザイン論です。 分野の違う読者の方は、「デザイン」「建築」を自分の分野に置き換えてお読みください。

デザインの考察 デザインとは?、はたまた、それらの本質とは一体何なのか? ロンドン時代にProfessor Peter Salterより頂いた、問い掛け、「What is your Architecture? What is your meaning of Architecture?」 それらを問いかける際に、同時にデザインについても考え続けてきた。 大体、自分の思考パターンとして、物事を考え始めるときは、ルーツを探ることから始める。 そして、その手段として、本を読んでみたり、辞書などを引いてみたりしながら手がかりを探していく。(もちろん、行動で探ることもある。) もう、かれこれ15年になりますが、デザイン業界では、未だ変わらず、「デザインとは問題解決の手段だ」と考えるのが主流。 超一般解としてWikipediaを参照しても、「デザインの語源はデッサン(dessin)と同じく、“計画を記号に表す”という意味のラテン語designareである。つまりデザインとは、ある問題を解決するために思考・概念の組み立てを行い、それを様々な媒体に応じて表現することと解される。」と書かれている感じ。 確かにこの考えに否定はできない。 けれど、どうも腑に落ちないというのが、私にはあったわけです。 言葉に置き換えようとするから見えない表現という言語 ちなみにロンドン・パリの修業時代に立てた私の仮説は、デザイン・建築も英語、フランス語のように言語そのもの、ただ、視覚言語・空間言語であるという考え。それは、日本語が通じない環境に身を置くことで見えてきた、まだこの世に系統化されていない言語。 それが、去年くらいから、デザインは見えない思いを見える形に翻訳・通訳することだという考えに至り、最近、その表現の原点を「感謝」に置くという視点を持つことにより、すべてが腑に落ちるに至っている。 つまり、 感:心動かす・動かされること。 謝:言葉で射ること。思いを言葉に表すことにより心の緊張を解放させること。 感謝の意味を知ることで、人のコミュニケーション、表現の原型がここにあることを知り、 建築、デザイン、音楽、芸術、そして、ビジネスに至るまで、人の営みを支える全ては、思いを表現する手段であり、その表現のルーツは、共通して「感謝」にあるということが、社会の持続可能な考え方につながっていることに気付くに至る。 そして、私は、デザインの原点を「感謝」に据えた。

感謝を表現の原点に据えると、表現力は持続的に爆発し、アリガタイ人生に! 何とも言えない違和感を感じ続けたこれまで。 好奇心旺盛な性格が、自分に成長しろを持たせるために、敢えて予期せぬ矛盾との共存を選び続けた結果、「無」難な人生を避け、「有」難な人生を選び続けた。 振り返ってみると、これまでの「有」難な人生は、困難を乗り越える先にある成長への感謝が得られる人生だったのかもしれません。 感謝の絶えない有難な日々に「ありがとう」を言える人生 私にとって、建築・デザインが、ありがとうを自発的に見つけ出す行為であったように

表現の価値をより深く知るために

建築やデザインに関わる人、これから関わっていくだろう学生たちに、デザインを考える一視点としてここに備忘録として書き留める。 Merry X'mas and A Happy New Year! 

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