作品に触れることとは?
- 信哉 毛利
- 2016年10月10日
- 読了時間: 2分
更新日:2023年9月4日

岡山芸術交流2016 Faceted Developmentと名付けられたリアムのタワー。
カラフルな色片は多様なエネルギーを、螺旋は成長と変革を意味しているように思えた。
小さな力を折り重ねること、それらを推し進めることがdevelopment (発展)の真の姿であると教えてくれているのかもしれません。
また、解釈によっては、小さな力/行動、つまり凡事徹底が発展への一歩と言ってるようにも思えます。
このように、作品に接するといろんな解釈が生まれてくるものですが、私は作品に接する事、そして、作品を読み込む事が、今の自分に必要なものを探し出す行為のように思えてなりません。
そう考えると、ものを感じる行為とは、自分自身を映し出す行為だと捉えることが出来ます。
もう一歩、その解釈に深度を与えてみると、ものに触れ、感じる行為とは、鏡に映された自分を見つめるような行為であり、そこに映し出されたものの中に「私欲」が見えた時、その私欲の裏側に発展を見出す事が出来ると捉えられます。
アート作品に触れる事、それは複雑に断片化された自分を整理するようで、とても面白い行為です。
これからこの作品を目にするたびに、このアイデアの真意を問う事になるでしょう。
そこから生まれる新たなアイデアもまた楽しみです。
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